SAPのカガーマンCEO、オラクルからの情報窃盗事件を語る - (page 2)

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年07月11日 08時00分

――TomorrowNowのダウンロード問題が見込みよりもはるかに大きなものだった場合、TomorrowNowを閉鎖して作り直すことはあり得ますか。

 それは憶測だけの話で、そういう仮定を立てられる証拠はありません。この件について憶測はしたくないのです。われわれは必要な調査を十分行い、必要なことをやります。TomorrowNowは、サポート業務を適切に行っているのですから。われわれはクライアントに対してサポートを提供していきますし、それがわれわれが行うことです。

――SAPはPeopleSoft Daylight Savings Timeの資料がOracleのDaylight Savings Time関係のものと「相当似ており、いくつかの部分は完全に同じだ」と認めた今でも、顧客に対しそのソリューションの提供を続ける予定ですか。

 今話に出たDaylight Savings Timeのソリューションはソフトウェアのコードではありません。これは、ITシステムをサマータイムに対応させる方法についての一般的な(テキストの)情報です。私の見方では、これは非常に重要です。従って、われわれはTomorrowNowがそこから利益を上げたという事実はないという見解を持っています。

――そういう事実はないということは、資料は使い続けるということですか。

 係争中ですから、TomorrowNowはこれを維持しなくてはなりません。われわれはこれを使うことはしませんが、これを破棄することはできませんから、維持し続けます。

――今回の訴訟に関する情報が溢れていますが、既存の顧客を維持するのに対し、新しい顧客を得ることは難しくなっていますか?

 この問題以前よりは、新しい顧客を得ることが難しくなっていることは確かです。既存の顧客を維持することについては、私はあまり問題になっているとは考えていません。われわれは義務を果たします。もし顧客の一部が他のサードパーティプロバイダを求めるのであれば、それは結構です。これは、TomorrowNowの顧客についての話で、SAPの顧客についての話ではありません。

 SAPに対する影響についての質問ということであれば、影響は見られません。TomorrowNowへの一定の影響があるということについて言えば、TomorrowNowの事業はわれわれの事業全体に比べれば非常に小さい比率でしかないということに注意してください。

――TomorrowNowの既存の顧客が状況について尋ねてきていますか。どのくらいの問い合わせがありますか。

 いくつかの顧客から、TomorrowNowに対して問い合わせがありましたが、詳細については私は承知していません。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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