Googleは7月6日、書籍検索サービス「Googleブック検索」において、慶応義塾大学と提携すると発表した。日本の図書館でGoogleブック検索の図書館プロジェクトパートナーに加わるのは初めて、またアジアでも初の参加となる。慶應義塾大学図書館の蔵書のうち著作権保護期間の切れた書籍約12万冊を対象として書籍のデジタル化に取り組む。
今回の提携は、Googleが推進する「Google ブック検索図書館プロジェクト」の一環。GoogleはGoogleブック検索で利用する書籍データを得るために、出版各社と「Google ブック パートナー」という契約を結び、図書館とはGoogle ブック図書館プロジェクトを推進している。
慶応義塾大学では、蔵書の中から明治から昭和初期の日本語の書籍約3万冊と御伽草子などの和装本約9万冊の計約12万冊を提供し、Googleとともに電子化に取り組む。特に福沢諭吉の文書などを電子化するという。
慶応義塾大学では、1996年からさまざまなプロジェクトでデジタルコンテンツの共有化に取り組んでいる。2008年に創立150年を迎えるにあたり、記念事業の一環として今回のGoogleブック検索との提携を決めたという。
慶応義塾長の安西祐一郎氏は「デジタル時代のグローバルな知の創造、流通、利用、構築をリードしていきたい」と語る。
現在、Google ブック検索には全世界で1万社以上の出版社、25の図書館が参加している。
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