Twitterとは、ちょっとしたメッセージ多くの友人に一斉に送信できるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)だ。共同創業者のBiz Stone氏が今週明らかにしたところによると、同社は今、初めてのベンチャー資金調達を目指しているという。
Twitterは、創設後およそ8カ月しか経過しておらず、未だ赤字の状態だが、Web 2.0企業への投資熱は依然として冷めていないようだとStone氏は語る。たしかにTwitterは最近、多くの注目を集めている。例えば、大統領候補のJohn Edwards氏やBarack Obama氏はTwitterを積極的に利用している。しかし、実際にTwitterを利用している人の数はさほど多くない。
調査会社ComScoreによると、Twitterの5月のユニークビジター数はおよそ22万6000人だった。4月の9万4000人は上回ったものの、ピークだった2月の39万7000人よりは下回っている(Twitterは2006年の冬にサービスを開始したが、2007年3月に正式にローンチし、後にObviousから分離独立した)。しかし、SNS最大手のMySpaceと第2位のFacebookの5月のビジター数は、それぞれ5140万人と2660万人だった。これらの数字と比較すると、Twitterのビジター数は微々たるものだ。
Stone氏は、今週開催されたNASA主催のWeb 2.0技術に関するイベントで講演し、Twitterは利益を生むことよりユーザーネットワークを拡大することに集中していると語った(同社には明確なビジネスモデルがない)。
Twitterのユーザーネットワークの拡大を促進する1つの要因となり得るのが、Twitter Fan WikiやTwittervisionsなどのサードパーティーマッシュアップサイトだ。例えば、Twittervisionsでは、3次元の世界地図上のさまざまな場所から吹き出しが現れ、その中に「Tweet」(Twitterのメッセージ)が表示される。Stone氏は、ユーザーたちがTwitter.comよりも、Twittervisions上でメッセージを読みたがっていることに気付いたという。それは解釈次第で、良い兆候とも言えるし、悪い兆候とも言えるだろう。
Stone氏は、交渉が無事に進むことを優先したいとして、交渉先を明らかにしていない。Twitterはこれまで、もう1人の創業者であるEvan Williams氏の資金を元手に活動してきた。Williams氏は、Pyra LabsのBloggerやObviousを立ち上げた人物でもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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