「2050年までに温室効果ガスを80%減」--カナダのオンタリオ州が環境政策を発表 - (page 2)

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、吉武稔夫、長谷睦2007年06月22日 22時43分
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 「資産運用の集いに顔を出せば、市民が表計算シートを使って、日照時間とそれによって得られる収入を計算している姿が見られる」と、CIBC World MarketsのアナリストJeff Osborne氏は最近の取材で語っている。Osborne氏によると「ドイツでは、太陽光エネルギーの半分を農家が作り出している」という。

 オンタリオ州が導入した太陽光発電向けのフィードインタリフ制度では、1キロW時あたり0.42カナダドルが支払われる。この施策に対する反応は今のところ上々だ。オンタリオ州電力公社の担当者によると、ある北米企業は、売電補助金制度が広まったら、60メガWの電力を生み出す太陽光発電所を建設するつもりだと話しているという。

 ソーラーパネルの設置を専門とするドイツの企業Conergyは、2007年2月にカナダのある企業を買収し、6月20日には正式な子会社をオンタリオ州に設立した。

 オンタリオ州は2003年以降、さまざまな代替エネルギー計画を開始し、さまざまな法律を整備しながら段階的にこの目的に近づいた。たとえば、前述のフィードインタリフ・プログラムも、10メガWを上限に一定の条件を満たす電力生産者を対象として2006年11月に開始されたが、今週になって、さらに大量の電力を生産する人たちにまでプログラム対象者が拡大された。

 カナダは、日照時間の長さで有名な国ではないが、いくつかの点で、太陽エネルギーの生産に適した地理的位置にあると、シャープのソーラーシステム事業本部バイスプレジデントであるRon Kenedi氏は指摘する。同氏は、現時点でシャープにとって有力な成長市場の1つとして、カナダを挙げている。カナダは、春と夏の日照時間が比較的長い。また、冬は、雪から反射される太陽光を利用して、シリコン太陽電池で電力を生産できる。気温が低く、晴れが多い気候は、実は太陽光発電にとって有利に働くのだ。

 一方、Mondial Energyは、カナダで太陽熱温水器を展開する企業だ。この温水器は、日光から熱を取り出し、その熱で水を温めるものだ。この温水器だけで、水を温めるのに必要なエネルギーをすべて作り出すことはできないが、かなりの割合をまかなえるという。同社の社長を務めるAlex Winch氏によると、同社ではこの太陽熱温水器をセルフ式コインランドリーや高齢者向けマンションに導入しており、今は米国の複数のホテルで導入できないか、検討を進めているところだという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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