シカゴ発--光ファイバネットワークを各家庭まで直接敷設しようと積極的に活動するVerizon Communicationsに対し、懐疑的な見方をしていたウォールストリートのアナリストらは、同社の高速インターネットおよびテレビサービスの加入者数が急激に増加しているため、自分たちの判断が誤りだったと認めている。
Verizonの最高経営責任者(CEO)であるIvan Seidenberg氏は米国時間6月20日、当地で開催の通信展示会「NXTComm」において、同社の「Fios Internet」加入者は100万人を超え、「Fios TV」加入者はほぼ50万人になったと述べた。
Verizonはこの3年間、同社のサービス提供エリア全域にオール光ファイバネットワークの「Fios」を敷設してきた。同ネットワークでは、直接各家庭のすぐそばまで光ファイバを敷き、ほとんど無制限の帯域幅を供給し、高速インターネット接続、電話サービス、テレビという「トリプルプレー」のサービスを提供することができる。同社はすでに50Mbpsのインターネットサービスを提供しており、現在は100Mpbsのサービスをテスト中となっている。
米国最大の電話会社であるAT&Tは、ブロードバンドネットワークの展開に対してややリスクの低い戦略をとってきた。同社は、近隣までしか光ファイバが敷設せず、家庭内へのサービス提供には既存の銅線を用いている。VerizonのSeidenberg氏は、当初からオール光ファイバ型のネットワークが、今後の同社の成長に欠かせない優位性をもたらすと強く主張していた。2004年にVerizonがFiosの展開を開始したとき、道路を堀り、光ファイバを電柱からぶらさげるのに必要な180億ドルという同社の予算は、それに見合った結果が得られるとは思えないほど、高額でリスクが高すぎるという懐疑的な意見もあった。
しかし現在、当時懐疑的な目で見ていた人々の方が誤っていたことが証明された、とアナリストらは述べている。
Zachary Investment ResearchのエクイティーアナリストであるPatrick Comack氏は、「Seidenberg氏の行動は正しかった」と述べた。「そして(Ed)Whitacre氏(AT&Tの前CEO)は誤っていた。Seidenberg氏の勇気と長期的なビジョンを賞賛する」(Comack氏)
Fiosサービスにより、Verizonの事業は大きく変化した。
Seidenberg氏は20日の基調講演で、「5年前、Verizonのブロードバンド加入者数は160万人であった」と述べた。「データ通信による売り上げはテレコム事業の10%未満であった。今日、われわれのブロードバンド加入者数は700万人を超え、ビデオ加入者も非常に多く、一般消費者向け事業の売り上げが再び増加したのは非常に久しぶりのことである」(Seidenberg氏)
この成長のほとんどは、Fiosの成功によって支えられてきた。同社は、この数カ月で同サービスの展開を拡大してきたことによって、加入者率を爆発的に増やしている。2007年第1四半期末の時点でFiosの加入者数は86万4000人で、普及率は16%だったと報告している。そして、先ごろ加入者数が100万に達した。さらに、Verizonはこうした加入者の約50%に動画も提供しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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