日本気象協会と東京都は6月20日、「東京暑さマップ」の一般公開を開始した。都内全域の暑さ指数(WBGT)を1km四方の高解像度で視覚的に確認できるのが特徴だ。
「東京暑さマップ」では、都内を細かなメッシュで区切り、それぞれの地点ごとの暑さ指数を色分けで表示。現在時刻から48時間先まで、1時間ごとの予測値をリアルタイムで確認できるほか、7日先までの日ごとの最高暑さ指数も示される。居住地や通勤先、学校、外出予定地など、利用者が実際に過ごす環境ごとのリスクを事前に把握しやすくなった。
従来の気象予報は広域的な情報にとどまりがちだったが、同マップは区市町村単位の暑さ指数を数値としても確認できるようになっており、個々の生活圏に即した具体的な行動判断が可能になる。例えば「午後の外出を控える」「水分を多めに持参する」など、対策の立て方も明確になる。
暑さ指数(WBGT)は、単なる気温にとどまらず、湿度や風速、日射量といった複数の気象要素をもとに総合的に算出される。指数は21未満を「ほぼ安全」とし、25以上で「警戒」、28以上で「厳重警戒」、31以上で「危険」、33以上で「極めて危険」、35以上で「災害の危険」と、6段階で分類されている。
背景には、熱中症の深刻な実態がある。2024年夏の東京都内では、熱中症による救急搬送者数が過去最多となる8100人に上り、前年から775人の増加となっていた。
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