本体液晶部分をスライドさせることによって出現するQWERTYキーボードが、W-ZERO3シリーズの特徴と言っても過言ではないだろう。本機では、従来は数字キーまでを含めて縦5列配列になっていたが、本機では横幅を小さくするために思い切って数字キーを1列そのまま削って、4列配列になっている。
キートップはそれぞれ、緩やかな山形状に出っ張ってなっており、サイズの割には押しやすいものになっている。クリック感も適度にあり、押し間違いをする可能性も低く、esと比べると縦方向のキーピッチも広がっているので、窮屈な感じもあまりしなくなっている。
ただし、数字キーを廃止したことにより、一部の記号(例:!”$%&など)がキーボード入力方式では一般的な「Shift」キー同時押しではなく、「Fn」キー同時押しになり、しかも、一般的な場所にないという状態にある。
ただし、どちらにせよ、同時押ししなければならなかったキーではあるので、配列が特殊になったことに慣れてしまえば、大きな問題にはならないと筆者は感じた。
キーボードの好き嫌いについては、本機を購入する上で非常に重要な要素であると思われるので、購入前にはかならず店頭のモックなどで確認するようにして欲しい。
キーボード部分の拡大写真。数字キーの列を廃止したことにより、esよりも縦方向のキーピッチが広がっている。また、それぞれのキーが山形になっており、クリック感も適度にあることから、入力しやすくなっている。また、多用する「Fn」「Enter」のキーが大きく、押しやすい位置に配置されているのも、操作感の向上に大きく役立っていると感じた。なお、リセット用の穴も引き続き実装されている
個人的に大きな改良点だと感じたのは、「OK」キーを独立で実装している点。横状態にしても使う頻度が高いだけに、使い込むとそのありがたさに気がつかされる。また「Fn」キーと同時押しすることによって、無線LANのオンオフを切り替えることができるようになっているのも非常に使い勝手がよいポイントだ
同じようなキーボードを搭載したモバイル機器との比較写真。初代W-ZERO3(WS004SH)や、イー・モバイルのEM・ONEのキーボードに近いキーピッチとなっている。こう見るとesのキーボードは縦方向が窮屈になっているのがよくわかるだろう
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