Wal-Martとの提携は、小売販売の実績作りにもなる。IDCのアナリストRichard Shim氏によると、最初の出荷分が完売すれば、Dellは販売間隔などのデータを持ち込んで、小売業者が注目する小売チャネルでの製品取扱能力を未提携の小売業者に対して示すことができるという。
Dellは以前にも小売販売を試したことがある。Costcoでは2005年、DellのノートPCがひっそりと店頭に並んでいた。DellはCompUSAとも1991年に同様の提携を結んでいる。Shim氏によると、幅広い流通網を持ち、製品を素早く動かせるなど、Wal-MartとCostcoの戦略は似通っているという。
しかしDellはWal-Martとの関係について、Costcoよりも製品の取扱量が大幅に大きく、Costcoのときは国際戦略の一環にもなっていなかったとし、別物と主張している。
課題は、Dellがいかに素早い行動を取れるかだ。Shim氏は、「彼らにはこのような行動を起こすためのプレッシャーが相当にかかっている。同社の競合各社が消費者向け小売市場を占めている。これにたいしては間違いなく反撃しなくてはならない。時間がかかればかかるほどリスクも高まる」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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