アルプス社は5月23日、住所検索ツールの新版「住所ジオコーダー Ver.7.8」を5月25日から発売すると発表した。
ラインアップは、番地号レベルデータ・旧住所対応版の「住所ジオコーダーAPI Windows版」、町丁目レベルデータ・旧住所対応版の「住所ジオコーダーAPI Java版」、「住所ジオコーダーMapInfo Professional版」の3製品。
Ver.7.8の新機能は4つ。1つめは、「京都通り名入り住所検索機能」の向上。通り名交差点データの整備と通り名検索機能を強化し、“京都市上京区 今出川通室町西入ル” など、2つの交差する道路名称で表現する京都市特有の住所表記でも、より詳細なレベルで検索できる。
2つめは「住所+ビル名検索機能」の追加。都市エリアを中心にビル名称データを整備し、“町丁目名”+“ビル名”のように、ビル名称を補足キーワードとして利用することで、番地号のない不完全な住所リストでも、ピンポイント検索を可能とした。
3つめは「国土交通省・街区レベル位置参照情報検索機能」の追加。国土交通省が管理し提供している“街区レベル位置参照情報(平成17年度版)”を検索データとして利用可能とし、1340万件以上の街区レベルデータが追加された。
4つめは、「カタカナひらがな検索機能」の追加。カタカナ・ひらがなで表記した住所での検索を可能とし、たとえば、顧客リスト中の“読み仮名”を活用して住所検索する場合や、電話オペレーター業務などで聞取りした住所をシステムに入力し、素早く地図表示させたい場面に有効という。
なお、新機能のうち、住所+ビル名検索機能と国土交通省・街区レベル位置参照情報検索機能は、住所ジオコーダーAPI Windows版のみの機能。
アルプス社では、今後さらに、ウェブ地図システムの統合開発環境「ProAtlas GeoFramework」と、地図配信ASP型サービス「ProAtlas MapExpress」にも順次対応する予定という。
住所ジオコードは、「顧客名簿」「店舗一覧」など住所を含むデータを地図上に表示するために、個々のレコードに位置座標を割り当てる処理のことを指す。アルプス社の住所ジオコーダーは、住所文字列だけでなく、郵便番号や住所コードを解析し緯度経度座標を割り当てることが可能。地図上へのポイント表示や、ルート検索の出発点、到着点の設定などに活用されているとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス