Googleは、検索関連の圧倒的シェアを利用することで収益性の高い広告ビジネスを展開し、空前の検索関連広告の流行に乗じることができた。同社は現在、印刷物やテレビ、ラジオなど、そのほかの各種広告媒体にも積極的に取り組んでいる。
Mayer氏はまた、Googleの検索ページや各種ページ上部への「Universal Navigation Bar」の追加も発表した。これは、ユーザーがほかのGoogleサービスに素早くアクセスできるようにすることを目的としている。たとえば、メインの検索ページには「Images」「Video」「News」「Maps」「Gmail」といったGoogleサービスへのクイックリンクが用意されるようになる。また、「Gmail」ページには「Calendar」「Documents」「Photos」「Groups」といったサービスへのクイックリンクが用意される。これまでは、ホームページの検索ボックスの上に、ほかのGoogleサービスへのリンクが用意されていた。
検索結果ページの上部にあるロゴの直下に新しく「Contextual Navigation Links」が表示されるようになり、検索結果を掘り下げていくことが可能になる。たとえば、有名人を検索すると、ニュース、ブログ、ビデオ、画像などへのリンクをクリックすることで各メディアタイプの検索結果に直接移動できるようになる。プログラミング言語の「python」と検索すれば、そのキーワードに関するブログ、書籍、グループ、コードへのリンクが表示される。
Mayer氏によると、これらの新機能は16日中には大半の地域で利用可能になるという。
検索関連の専門家であるDanny Sullivan氏は自身のブログ「Search Engine Land」で、ユニバーサル検索の変更は「これまでGoogleが検索結果に加えてきたなかで最も斬新な変更」だと書いている。
コンサルティング会社のSterling Market Intelligenceでプリンシパルを務めるGreg Sterling氏は、これらの変更は「Googleの検索結果の内容を一段と充実」させ、ユーザーが「Googleの世界」で過ごす時間を増やすことになるのではないかとし、「これはGoogleのライバル各社にかなりのプレッシャーを与える」と述べている。
しかしSterling氏によると、「今回の衝撃」は、同検索サイトに将来的にほかのタイプの広告が追加されることをMayer氏が示唆した点だという。
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