AT&Tの会長兼最高経営責任者(CEO)のEdward E. Whitacre Jr.氏が引退を発表した。同氏はAT&Tに43年間勤務していた。
AT&Tは米国時間4月27日の声明で、65歳のWhitacre氏が2007年6月3日をもって退職することを認めた。AT&Tによると、Whitacre氏は現在、通信業界でもっとも在職期間の長いCEOであるという。2007年3月に証券取引委員会(SEC)へ提出された書類によると、同氏はAnheuser-Busch CompaniesとBurlington Northern Santa Fe Railwayの取締役も務めている。
Whitacre氏はテキサス州サンアントニオに本拠を置くAT&Tで1986年10月から取締役を務め、1990年1月CEOに就任した。当時の社名はSouthwestern Bellで、1984年の旧AT&T分社で生まれたBaby Bellsの1つであった。連邦通信委員会(FCC)は2006年12月、AT&Tによる860億ドルでのBellSouth買収を承認し、米国内の電話とインターネット接続の半分以上を「新AT&T」がコントロールすることになった。
Whitacre氏の後任には、AT&Tの現最高執行責任者(COO)Randall Stephenson氏があたる予定。
AT&Tの発表で「この会社を17年間率いるというこの上ない光栄にあずかった。私たちのすばらしい会社の将来を確信して退職する。Randall Stephensonは人並みはずれたリーダーである。ビジネスへの深い理解と、将来の指針に関する明晰なセンスを持っている」というWhitacre氏の言葉が紹介された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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