サンディスクとソニー、業務用ビデオカメラ向けメモリーカードの仕様策定へ

 SanDiskとソニーは4月16日、ExpressCard規格を採用し、高速転送技術を用いた「SxS(エス・バイ・エス)メモリーカード」の技術仕様を共同で策定することに基本合意したと発表した。

 SxSメモリーカードは、世界で初めてPCI Expressインターフェースを採用したリムーバブルメディア。従来のPCカード規格に代わる拡張カードとして普及が進んでいるExpressCard規格に準拠しており、高速なPCI Expressインターフェースを通じて信号を変換せずにデータを高速で直接転送できる。

 また、機器とカード間の通信において、フラッシュメモリー制御に最適化した独自のプロトコルを採用しており、業務用カムコーダーで撮影した高解像度ビデオなどの大容量データを、メディアからPC等の映像編集機器へ高速で転送することができる。

 カードのサイズはExpressCardで規定されているExpressCard/34タイプ(幅34mm×長さ75mm×厚み5mm)を採用、従来のPCカードの約2分の1という小型化を実現している。

 両社は今後、具体的な策定作業に向け協議を進め、業務用カムコーダーおよび映像編集システム用途に要求される高い性能と信頼性を満たすメディアを実現し、ワークフローの効率化に貢献することを目指す。

 仕様に基づいたSxSメモリーカードは、ソニーの業務用カムコーダー「XDCAM EX」シリーズで採用される予定。出荷は2007年中を予定しているという。

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