「“予想外”のサービスはいらない」--EZ GREEに賭ける両社の思惑

永井美智子(編集部)2006年11月16日 08時00分

 KDDIとグリーが11月16日に共同でauユーザー向けのソーシャルネットワーキングサービス「EZ GREE」を開始した。これまでグリーが提供してきたGREEモバイルの基本機能に加え、auが強みを持つGPS機能と連携したサービスや、無料ゲームなどを提供するという。

 「お互い2番手が組んだほうがうまくいく」と笑うKDDIコンテンツ・メディア事業本部長執行役員の高橋誠氏と、グリー代表取締役社長の田中良和氏にEZ GREEの狙いを聞いた。

--EZ GREEならではのサービスとして、無料ゲームや占いコンテンツなどがありますが、他社でもすでに提供されているものが多く、予想外と呼べるほどのサービスはないように感じます。

高橋:ユーザーの想像の延長線上にないものというのはなかなか受け入れられないんですよ。予想外のサービスなんていらないんです。ユーザーに使われなければ意味がない。大事なのは、サービスの良さをいかにユーザーに伝えるかです。

田中:世の中にはPCを持っていないなどの理由で、携帯電話だけしか使っていない人も多いんです。そういった人でもきちんとサービスを利用できるようにしたいと考えています。

--両社の役割分担はどのようになっていますか。

田中:グリーがシステムの開発や保守運用を主に手がけ、KDDIはユーザーの窓口としてサポートやプロモーションなどをしていきます。また、サイト内の巡回についてはこれまでKDDIがDUOBLOGなどで培った監視技術も利用していきます。

--収益はどこであげていきますか。

高橋:広告が中心です。その中には、2006年度中に開始する予定のアフィリエイトサービスも含まれます。アフィリエイトを利用するには、手数料を受け取るための口座が必要になる。そこで、三菱東京UFJと共同で設立するモバイルネット銀行の口座を利用してもらおうと考えています。

 両社の分配スキームについて詳しくは申し上げられませんが、設備投資などの費用を含め、すべて両社で負担し、収益も分け合う形をとります。お互いにリスクを取り、お互いに儲からないと協業にはなりません。

--GPS機能と連携するとのことですが、どのようなサービス像を描いていますか。

田中:コミュニティ内で地域の情報を交換できるとか、近くにいる友達とコミュニケーションできるといったことを考えています。GPS機能はau以外の端末も搭載しますし、SNSは利用するユーザーが増えるほど魅力が増すサービスですので、auならではの魅力もうまく作りながらも、ほかのキャリアのユーザーも利用できるようにはしていきたいですね。

高橋:ナビゲーションとSNSを組み合わせると面白いことができると思います。あるエリアに行くと、その場所に関するコミュニティに寄せられた情報が見られたりとか、逆にEZ GREEで紹介されているイベントの会場までの行き方をEZナビウォークで調べられたりとか。

田中:なかなか検索で目的のコミュニティを探すのは難しいですよね。そういったときにうまく位置情報を使えると便利になると思います。

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