カリフォルニア州検事総長Bill Lockyer氏は米国時間10月4日、Hewlett-Packard(HP)前会長Patricia Dunn氏、そして、不正な調査活動に関わった4人を刑事告発した。同州サンタクララ郡上級裁判所に提出された書類から明らかになった。
同書類によると、HPの前上級弁護士Kevin T. Hunsaker氏、私立探偵のRonald DeLia氏、情報仲介会社Action Research GroupのオーナーであるJoseph DePante氏、Action Researchの社員であったと見られているコロラド在住のBryan Wagner氏がともに起訴されたという。
同書類の中で調査との密接な関わりを指摘されたDunn氏は、刑事告発される可能性についてあらかじめ知らされていたと、同氏に詳しい情報筋がCNET News.comに語った。
上記5名は、4件の罪で告発されている。公共企業から機密情報を取得するために身元を偽ったり粉飾したりした容疑、コンピュータデータに対する不正アクセス容疑、成りすまし容疑、これらの犯罪に関わる共謀容疑の4件である。
9月にLockyer氏がテレビ出演し、情報を漏えいした幹部を特定するためにHPが法律に違反した証拠があると発言したことで、今回の刑事告発は予想されてきた。HPは、調査活動の一環として身元を偽り、調査対象としていた人々の個人的な通話記録を取得したことを認めている。
HPの情報漏えい源調査が9月に報じられて以来、Dunn氏およびHunsaker氏、そして2名の役員が同社を退職している。今回のスキャンダルは、同社最高経営責任者(CEO)Mark Hurd氏が特定の調査手法について使用を承認したと認めていることから、同氏の進退にも影響をおよぼすと考えられている。
ただし、同氏は、銀行や電話会社などをだますことで個人情報を入手する「プリテキスティング」については、関知していなかったと主張している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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