情報漏えい調査スキャンダルにおける中心人物として名前のあがっているHewlett-Packard(HP)の幹部2名が同社を去っていたことが明らかになった。
HPは、調査を担当したTony Gentilucci氏と同社倫理部門を統括する上級顧問Kevin Hunsaker氏が同社を去ったことを認めた。
HPの広報担当によると、Hunsaker氏は9月26日付けで同社を退職したという。同広報担当はHunsaker氏が依願退職をしたのか、解雇されたのかは明らかにしなかった。Gentilucci氏は9月26日付けで依願退職したという。
HPの社外弁護士は9月22日の記者会見で、Hunsaker氏がHPの情報漏えい調査事件における第2ステージ、つまり記者と役員の身辺調査や、偽の電子メール送信、通話記録への不法アクセスを指示していたと述べた。Morgan, Lewis & Bockius法律事務所のMike Holston弁護士はまた、Gentilucci氏があるHP従業員の通話記録を入手するために、その社会保障番号を社外の調査員に提供していたことを明らかにした。
両氏とも9月28日に開催される米下院の公聴会に出席する予定だ。HPの最高経営責任者(CEO)であるMark Hurd氏と9月22日に辞任した元会長のPatricia Dunn氏も公聴会で証言する予定である。弁護士の話では電子メールで調査の進捗報告を受けていたとされる法律顧問のAnn Baskins氏は現職にとどまると、先の広報担当は述べた。
報道関係者に機密情報が漏れたことを受け、HPは依頼先の調査会社が他人になりすまして通話記録を入手する、「プリテキスティング」という手法を用いて調査を実施したことを認めている。ターゲットとされたのは同社の取締役たちと従業員2人、記者9人、その他の人々(人数は不明)だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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