Panasonic R&D Company of America(松下電器産業の米国法人の一部門)のバイスプレジデントEisuke Tsuyuzaki氏は、人から人へとくまなく伝わっていく現代のメディアの質とスピードのおかげで、受け入れはより迅速になるだろうとの見方を示し、さらにビデオ愛好家やアナリスト、ニュースサイトなどの存在が、次世代規格の受け入れを30年前に比べて大幅に加速させるだろうと述べた。松下電器は、最初のBlu-ray Discプレーヤーを9月に米国で発売する予定で、Tsuyuzaki氏はBlu-ray Discが最終的な勝者になると考えている。
しかしながら、次世代DVD規格の普及を遅らせかねない要因もいくつかある。最大の要因は、対立する2つの規格の存在そのものだ。Sonic SolutionsのTaylor氏は「移行は一朝一夕には成らないだろう」と警告する。同氏の述べるデタントの一例が、HD DVDとBlu-ray Discのどちらにも対応するハイブリッドプレーヤーの普及ということになるだろう。
規格競争に決着をつけるのは、一にも二にもコンテンツ次第だという点では全員の意見が一致している。消費者は自分が見たくてたまらない映画があるかどうかで規格を選択するだろう。Toshiba America(東芝アメリカ)のHD DVDプロモーション部門顧問Mark Knox氏は、2007年までにHD DVD規格の映画ソフトは200タイトルに達すると予想する。一方Blu-ray Disc側では、現在20タイトルを出しているソニーがまもなくその数を増やすものと見られている。消費者を引き付けるのは技術ではなくタイトルだ。Taylor氏が言うように「購入の動機となるのは『マトリックス』とか『ファインディング・ニモ』(というタイトル)であって、データの転送速度や記録容量ではない」のだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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