オンラインゲーム市場にはいまやさまざまな企業が存在するが、大きく見ると図1のように分けられるだろう。家庭用ゲーム機のタイトルをメインに展開しているのは、「ファイナルファンタジーXI」を抱えるスクウェア・エニックス、「信長の野望 Online」などのコーエーといった企業だ。また、マイクロソフトの「Xbox Live」やKDDIの「マルチマッチングBB」も有力なプレーヤーとなる。家庭用ゲームを中心としている企業としては、家庭用ゲームが盛んな日本らしく、日本企業が多い。
また、日本のネット企業が出資している企業も多い。「ラグナロクオンライン」で有名なガンホーはソフトバンクグループの出資を受けている。このほか、サイバーエージェントはジークレストに、アエリアはゲームポットに出資しており、エキサイトは自社で参入している。ネット関連企業の場合、韓国のゲームタイトルのライセンスを購入して、運営をするというのが多い。
そして、そのゲームを制作している韓国企業自身が日本で子会社を設立して、サービスを展開しているケースも多い。「リネージュ」のエヌ・シー・ジャパン、MMORPGからカジュアルゲームまで手広いネクソンジャパン、カジュアルゲームで圧倒的な存在感を持つ「ハンゲーム」のNHN Japanなどだ。
次回は、こうした企業が現在のオンラインゲーム市場をどうとらえているか、オンラインゲームを中心にしたポータル化戦略など、現在の流行とともに触れていく。
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