ガンホー・オンライン・エンターテイメントは6月1日、同社の運営する多人数同時参加型のオンラインロールプレイングゲーム(MMORPG)「A3」において、プロ制度を導入すると発表した。プロ契約を結んだユーザーがトーナメントで勝利した場合に、賞金を支払う。ゲームの競技性を高め、既存ユーザーの活性化と新規ユーザーの獲得を狙う。
A3は複数のユーザーが「騎士団」と呼ばれるグループを結成して冒険を繰り広げるゲーム。トーナメントでは騎士団同士が対戦して優勝者を決める。このトーナメントで上位に入賞したユーザーが、ガンホーとプロ契約を結ぶ権利を得る。
ガンホーは年内に総額200万円を賭けた賞金トーナメントを開催する予定だ。この賞金トーナメントには誰でも参加できるが、賞金を受け取れるのはガンホーとプロ契約を結んだユーザーのみとなる。
オンラインゲームのユーザーと企業がプロ契約を結ぶことは、欧米や韓国ではよく見られるが、日本国内では珍しい。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント第二マーケティング部部長代理の小島幸博氏は「海外でこういったゲームは『Eスポーツ』と呼ばれ、賞金がかけられていることも多い。ゴルフなどと同じように、プロ契約を結んだユーザーが賞金を獲得できるようにすることで、スポーツのような競技性を打ち出したい」と狙いを話す。
A3はこれまで月額課金制を採用していたが、6月8日からは基本料金を無料とし、アイテムを販売して収益を得るアイテム課金方式に切り替える。これによりユーザー層を拡大する考えだ。
ガンホーでは今後、プロ制度をほかのサービスでも展開する考えとしている。
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