今年前半最もブレイクしたサービスといえば、米国の動画配信サービス「YouTube」ではないでしょうか?
海外のサービスにもかかわらず、日本からも200万人以上ものユーザーが利用していると伝えられ、最近では、国内でも同様のサービスの発表が相次いでなされました。昨年、一気に躍進した無料動画サービスGyaOとともに、動画サービスの台頭を感じさせます。そこで今回の調査では、GyaO、YouTubeなど、どれくらい一般の人がこれらのサービスを利用しているのかを調査してみました。
●利用したことがある、よく利用する動画サイトやサービスはどれ?(3つまでの複数回答)
1 | GyaO | 36.4% |
2 | Yahoo!動画 | 24.2% |
3 | BIGLOBEストリーム | 14.0% |
4 | MSNビデオ | 9.7% |
5 | YouTube | 5.4% |
6 | アダルト動画サイト、グラビアアイドル動画サイト | 4.5% |
7 | ShowTime | 3.4% |
8 | 第2日本テレビ | 2.6% |
9 | その他の動画サイト | 2.5% |
10 | ファイル共有ソフト(PtoP) | 2.0% |
やはりダントツだったのが、GyaOでした。調査時点で930万ユーザーを突破したと発表しているだけあって、納得の数字です。しかし、その地位に甘んじて、うかうかもしていられません。2位にはYahoo!動画が、その後を追いかけています。圧倒的なポータルサイトのパワーで先行サービスとのシェア逆転を成功させるのは、お手のもののヤフー。今後1位、2位の順位入れ替えは、十分あり得るでしょう。
3位には、動画サービスに注力するBIGLOBEが、4位にはポータルとしての集客力のあるMSNの動画サービスがランクインしました。そして堂々5位に入ったのがYouTubeです。並み居る他ポータルサイトや、ISP、テレビ局主体の動画サービスを抑え、海外のサービスが入ることに、その実力の程を思い知らされます。また同じ質問で、「動画サイトを見たり、使ったことはない」という回答は36.0%でした。6割以上のネットユーザーが動画サービスを利用していることがわかり、ブロードバンドの成熟期に入っていることを実感させます。
さて、ではユーザーはどんな動画コンテンツを楽しんでいるのでしょうか? 追加の質問をしたところ、1位は「ニュース、経済番組、天気」(31.9%)、2位「映画」(37.4%)、3位「音楽」(30.2%)、4位「アニメ」(28.4%)、5位「ドラマ」(15.5%)の結果となりました。当初は韓国ドラマなどのエンターテイメント番組の好調が伝えられていましたが、ここに来て、「ニュース、経済番組、天気」が1位となったのは調査団の予想を超えていました。ライブドア、楽天によるテレビ局買収騒動の際、テレビ局側はマスコミとしての「報道」の重要性を強調していました。しかしながら、すでに一般ユーザーたちは、そんな論争をよそに、ネットの「報道番組」を支持し始めているようです。
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