Advanced Micro Devices(AMD)、Hewlett-Packard、Sun Microsystems、IBMの4社が米国時間4月19日、コンピュータユーザーの省電力を支援し、そのサポート企業を知らせることで競争力をつけようという「Green Grid Project」を発表した。
19日の発表によると、Green Grid Projectとは、実証済みのアイデアを共有し問題と進捗を測る手法を確立することで、コンピュータデータセンターの電力消費を減らそうという試みだ。
その背景には、増大する電力消費とそれに伴う熱の問題に悩まされる顧客企業の現状がある。チップやサーバがますます熱くなることについてはコンピュータメーカーにも一部責任があるが、各メーカーもこの問題を解決することで他社に対する優位性を築こうと努力している。
激しい競争はAMDとIntelの間でも繰り広げられている。AMDの主力製品であるサーバ用プロセッサ「Opteron」は95Wを消費する。これに比べ、Intelの「Xeon」は110Wから165Wを消費する。サーバの世界では、Sun Microsystemsが省エネルギーの考えを押し出す広告キャンペーンを展開している。
Greed Grid ProjectにはIT専門家やハードウェア、ソフトウェアメーカー、システムインテグレーターなど、誰でも参加できるが、Intelは参加していない。
同社広報担当者のScott McLaughlin氏は「参加するよう依頼されていない」と言う。「当社は多くの活動に参加しており業界のエコシステムの発展に長年寄与してきた。主催者が誰であろうと、それが単に記者発表だけでなく顧客のための活動である限りは、いつでも参加する用意がある」と同氏は言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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