米国のBlu-ray Disc Promotion Committeeで会長を努めるAndy Parsons氏は、消費者にとっての判断材料は「1にコンテンツ、2にコンテンツ、3にもコンテンツ」になるはずと述べている。
「この場合のコンテンツは、家を購入するときの立地条件と同じくらい重要なものだ。次世代DVDプレーヤーは、そのデザインが部屋の家具にマッチするから買う、というようなものではない。映画を鑑賞したいから購入するのだ。われわれのほうが優位なのは、多く(の映画会社)を獲得したからだ」(Parsons氏)
Warner Bros. Entertainmentは、東芝のHD DVDプレーヤーの発売に合わせ、3つの映画作品--「ミリオンダラー・ベイビー」「ラストサムライ」「オペラ座の怪人」をHD DVDフォーマットでリリースする。
Warner Home VideoのSteven Nickerson氏(市場管理担当シニアバイスプレジデント)によると、Warner Bros.ではBlu-rayプレーヤー向けの作品についても、6月に初めてのプレーヤー(SamsungのBD-P1000)が発売になるのに合わせて、リリースの準備を進めているという。
こと値段に関しては、少なくとも初期の段階では、HD DVDのほうが勝っている。In-Statによると、青色レーザーディスク方式のプレーヤーの製造コストは当初推定で400ドル以上になるという。ただし、このコストは2010年までに大幅に低下すると同社では予想している。
東芝のHD DVDプレーヤーの値段は500〜800ドルだが、Blu-rayマシンは最も安いものでも999ドルもする。ただし、発売されるプレーヤーの種類はBlu-rayのほうが多い。
今年夏まで発売される見通しのHD DVDプレーヤーは東芝製だけだ。それに対し、Blu-ray陣営では、ソニーの「BDP-S1」が7月に約1000ドルで店頭に並び、パイオニアのハイエンドモデル「BDP-HD1」も同じ月に1800ドルで発売される予定になっている。
一方、松下電器は9月に「DMP-BD10」を1500ドル未満で発売するという。
さらに、富士通は4月に入ってBlu-ray対応のディスクドライブを搭載する初めてのデスクトップと、HD DVDドライブ搭載のノートPCを発表し、LG ElectronicsとHewlett-Packard(HP)に続いて両フォーマットをサポートすることになった。
ソニーはBlu-rayドライブを搭載したデスクトップ「Vaio RC」を約2300ドルでリリースする予定だ。
一方、東芝は今春中にHD DVDを搭載したノートPC「Qosmio G30」をリリースする。また、Acerは同社のノートPC「Aspire 9800」にHD DVDドライブを搭載するとしている(いずれも価格は未定)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)