東芝は3月31日、次世代DVD規格「HD DVD」に対応したHD DVDプレイヤー「HD-XA1」を世界で初めて商品化、同日から順次出荷および発売を開始すると発表した。
HD DVDは、世界の約240社からなる国際規格団体「DVDフォーラム」が規格を策定した次世代DVDだ。青色レーザーや新開発のデータ処理方式などにより、1層で15Gバイト、2層で30Gバイトの大容量データを記録できる。また、従来のDVDと同じ0.6mmディスク2枚を貼り合わせたディスク構造のため、DVDとの高い互換性に加えて低コストでディスクや機器を製造できるというメリットもある。
「HD-XA1」 |
今回発売されるHD-XA1は、世界初となるHD DVD対応プレイヤーだ。HD DVDの高精細ハイビジョン画質の再生が可能で、操作性に優れたポップアップメニュー機能やPinP(ピクチャーインピクチャー)動画機能を利用することもできる。
音質面では、ドルビーデジタルプラスやドルビーTrue HD、DTS-HDなどの次世代サラウンドフォーマットに加えてL-PCM5.1chにも対応。HDMI出力端子やマルチチャンネル音声出力端子を搭載しており、オーディオシステムと接続して迫力のサウンド環境を構築することが可能だ。
再生メディアは録画済みDVD-R、DVD-RW、DVD-RAMのほか、音楽CDやWMA、MP3ファイル形式のCDにも対応。また、従来のDVDソフトの映像をハイビジョン映像である1080i/720Pにアップコンバートして出力、より高画質で視聴することも可能だ。
価格はオープン価格となっており、市場想定価格は11万円前後。4月27日までの出荷分には「バイオハザード」および「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」という2つのHD DVDソフトが同梱される。
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