映画ファンはディスクの購入にも二の足を踏んでしまう。Warner Bros.作品の希望小売価格は、HD DVDもBlu-rayも新作が34ドル99セント、旧作が28ドル99セントとなっている。なお、Blu-ray作品は6月に発売の予定だ。
また、Blu-rayの録画用ディスクの価格は17ドル99セントから59ドル99セントになる。
家庭用ビデオ市場での規格争いは、消費者の購買意欲をそぐことにつながる。その結果、当面は多くの消費者がDVDを使い続けるものと思われる。
In-Statでは、DVDプレーヤーとDVDレコーダーを合わせた全世界での販売台数が、2010年には1億7660万台に達するとの予測を示している。これは、2005年の1億4080万台から25%増となる数字だ。
当然ながら、Blu-ray陣営ならびにHD DVD陣営では、それぞれ自分たちの技術がDVDより大幅に優れていると主張している。多くのアナリストも品質は高品位ビデオの方が優れているとの意見で一致しているが、その違いはDVDとVHSのときほど劇的ではない。IDCのMartin氏は、VHSのような早送りや巻き戻しが必要なく、ディスクの好きな場所に瞬時に移動できたDVDプレーヤーに世間があっと驚いたときのことを思い起こさせた。
「新しいインタラクティブ機能など、Blu-rayやHD DVDには確かに利点がある。ゲームもできるし録画の画質も優れているが、ただしVHSと比べたときのDVDほどではない」(Martin氏)
調査会社GartnerのアナリストLaura Behrens氏もこの意見に同意する。「前回は画質の違いに息を飲んだが、今回はあれほどの差があるとは必ずしもいえない」(Behrens氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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