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フリーソフトウェア界の白馬の騎士 - (page 2)

文:Ingrid Marson(ZDNet UK)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年04月18日 17時59分
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--昨年、あなたはフリーソフトウェアプロジェクトに法的なアドバイスを無償で提供するSoftware Freedom Law Centerの設立に参加されました。現在、どのくらいの数のプロジェクトに取り組んでいますか。

 人員不足ですべての要望には応えられない状況です。現在の人員を最大限に活用する方法を考える必要があります。これには、優先順位付け--つまり、われわれのサービスを最も必要としているプロジェクトに人員を割り当てる作業も含まれます。

 この事務所には現在5人の弁護士がおり、数十の主要顧客を抱えています。これから半年は、主にこれらのプロジェクトに取り組んでいくことになります。他にもわれわれの助けを求めている人たちが何人かおり、将来は彼らがわれわれの顧客になる可能性があります。また、主要顧客に比べればはるかに小さなプロジェクトではありますが、やはりわれわれの助けを求めている人たちが何人かいます。

 Software Freedom Law Centerでは、広範な開発者コミュニティの利益になる活動も行っています。例えば、先頃、Sarbanes-Oxley Act(米国企業改革法)との関連でGPL(General Public License)違反となるケースを記述したポジションペーパーを発表しました。

--フリーソフトウェアプロジェクトに対して、どのような支援を行っているのですか。また、主要顧客はどのようなプロジェクトですか。

 1つは、広く商用目的に利用されているフリーソフトウェアプロジェクトの代表という意味合いがあります。ですから、そうしたプロジェクトの法的な立場については特に明確に把握しておく必要があります。もう1つは、税金対策など、組織的な支援を必要とするプロジェクトの手助けです。

 現在は、Free Software FoundationとGPLの改訂作業に大半の時間を費やしています。また、まもなくOne Laptop per Childプロジェクトに取り組む予定です。Apache Software Foundationから依頼を受けている案件もありますし、Wine、Samba、OpenOffice.orgといったプロジェクトにも支援を行っています。

--Software Freedom Law Centerは、GPL 3の改訂作業にどのように関わっているのですか。

 現時点では、次のように言えると思います。GPL 3の作成者であるFSFは主にライセンスの注釈作業を担当しています。FSFの法律顧問であるSoftware Freedom Law Centerは、法的な疑問点の管理を担当します。このため、われわれはライセンスの審議とドラフト作成に関わっています。今、Richardと私が協力してその作業を行っています。

--この1月に、GPL 3の最初の討議用ドラフトが公開されました。討議用ドラフトの第2版はいつ頃公開予定ですか。第2版での変更点について教えてください。

 おそらく5月にドラフトの修正を行うことになるので、討議用ドラフトの第2版の公開は6月半ばになる予定です。

 最も変更される可能性が大きい箇所は、現在、提案や議論が盛んに行われている箇所です。今、盛んに議論されている内容については別段驚いていません。しかし、そうした箇所が最も重要になるとは限りません。多くの変更が提案されているので、良いものは採用するつもりです。

 それと同時に、われわれもさまざまなことを学んでいるので、次のドラフトには、利用者から改善要求としてはあがっていないけれどもわれわれが色々と学んだ結果も含まれる可能性があります。

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