ライブドア、経営再建を目指してセシールを子会社化

柴田克己(編集部)2006年04月10日 22時37分

 ライブドアは4月10日、グループ会社であるライブドアマーケティングとその子会社が保有する通信販売大手「セシール」の全株式を譲り受け、同社を子会社化すると発表した。

 ライブドアマーケティングは、同社の保有するすべてのセシール株と、セシール株を保有する子会社であるアジア物産のすべての株式を、約202億円でライブドアへと譲渡する。これにより、ライブドアはセシールの発行済株式総数の60.46%を取得することになる。取得代金については、ライブドアからライブドアマーケティングへの貸付金を一部相殺することで充当するという。

 ライブドアでは、事業再生を目指し、ポータルサイト事業、ファイナンス事業、法人向けサービス事業へ経営資源を集中するという方針を明らかにしている。セシール株取得の目的については、セシールの保有する優良な登録顧客をはじめとする豊富な経営資源と、ライブドアが保有するインターネット分野、ファイナンス分野の豊富なノウハウを組み合わせることで、従来の「livedoor」の主要顧客層とは異なる新たな顧客層の取り込みが可能になり、ライブドアグループの事業再生に大きく寄与すると判断したためと説明している。

 ライブドアマーケティングは2005年10月にセシール株を公開買い付け(TOB)するとともに、セシール株の25.7%を保有するアジア物産を子会社化することで、同社を買収している。証券取引法違反の容疑でライブドア前社長の堀江貴文氏をはじめ、関連会社の幹部が逮捕された後、関連会社の中には独自経営体制への転換を図るところがあり、ライブドアマーケティングもライブドアとの資本関係の見直しや社名変更のほか、取得したセシール株の売却についても検討を行っていた。

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