先日、合意成立が発表されたソフトバンクによるボーダフォン日本法人の買収。すでに携帯電話事業に参入することが決定していたソフトバンク陣営が、そのスケジュールを大きく前倒して進める戦略は、国内第3位のシェアに甘んじていたボーダフォンを飲み込んでしまうという策でした。
買収報道直後から、携帯電話、IT業界に激震が走り、ブログなどでは活発な議論が繰り広げられました。一時、米ファンドによる新たな買収提案のニュースが飛び込み、長期化すると予想された買収劇は、一気に17日のソフトバンクによる買収合意の発表に至りました。これを期にケータイビジネスは新たな変革期に突入する模様ですが、ビジネスサイドの喧騒をよそに、一般ユーザーはこの買収をどのように見ているのでしょう?今回、調査してみました。
●ソフトバンクのボーダフォン買収、期待しますか?
1 |
少し期待する(買収後に注目したい) | 40.1% |
2 |
特に期待しない | 33.6% |
3 |
わからない | 15.4% |
4 |
大いに期待する(買収後に乗り換えたい) | 10.9% |
●「期待する」と答えた方、どんなことを買収後、期待されますか?
1 |
携帯電話料金の引き下げ | 88.4% |
2 |
ADSLや無線LANとの融合サービス | 36.5% |
3 |
コンテンツの強化 | 32.4% |
4 |
携帯端末の新機種の登場 | 28.4% |
5 |
携帯電話からのYahoo! JAPANサービスの利用 | 24.7% |
ほぼ半数の人が今回の買収を「期待する」という回答でした。その理由は「携帯電話料金の引き下げ」が圧倒的という結果です。ソフトバンクが「Yahoo! BB」で、劇的といえるスピードでブロードバンド環境を整備し、日本のインターネット通信料を引き下げた功績を評価してか、他の項目を大きく引き離しました。
また、これほどにまで料金に対する期待が大きいのは、ユーザーが現状の携帯電話料金に、あまり満足をしていないということ。個別の回答でも、国際的な水準からして、日本の料金の高さが指摘されていました。新サービスでどのような料金体系を打ち出すのかは未定ですが、ぜひYahoo! BBのような価格破壊のチャレンジに期待したいところです。
次に「大いに期待する(買収後に乗り換えたい)」の回答を、現在利用中のキャリアごとに分析してみると、NTTドコモユーザーの4.7%、auユーザーの4.4%が新ボーダフォンへの乗り換えを考えていることがわかりました。まだ買収後の具体的なサービス内容がほとんど発表されていない状況で、対抗するドコモ、auからの移行希望者がいるという事実。
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