ブラザー工業と日本アジア投資(JAIC)は12月20日、日本およびアジア、米国のベンチャー企業向けの投資ファンド「JAIC−Atop投資事業有限責任組合(ジャイク・アトップファンド)」を2006年1月1日付で設立すると発表した。
JAIC−Atop投資事業有限責任組合は、ブラザー工業がJAICと連携して運営するCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)ファンドだ。このファンドはJAICを運用者とし、(1)ブラザーグループの既存事業を強化する周辺技術を保有する企業やサービスを提供する企業、(2)革新的な技術を研究開発している企業、(3)インターネットやネットワーク、モバイル関連でユニークなサービスやコンテンツを提供する企業、(4)先端技術分野を保有する大学発ベンチャー企業など、ブラザーグループの将来のビジネスに有益となる可能性のある企業に対して投資していく方針だ。投資対象地域は、日本やアジア、米国で、ファンドの総額は6億円、投資社数は15社程度を予定している。
両社はファンド設立により、JAICグループが持つ国内外のネットワークを活用し、ブラザーの技術開発を拡大、補完しうるベンチャー企業を早期に発掘し、投資後はJAICグループの上場支援機能もあわせて提供するなど、投資対象となる企業の成長スピードを加速させ、投資先企業の企業価値の向上に貢献していくとしている。
なおJAICは、一般事業会社の持つ新規事業開発など様々なニーズの発掘やその具現化を、CVCファンドの設立や運営を通じて支援しているが、過去にCVCファンドとして設立されたファンドは以下の通り。
JAICが設立したCVCファンド
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