オープンソースミドルウェアに対する取り組みの強化を狙うJBossが、Arjuna TechnologiesおよびHewlett-Packard(HP)からトランザクション管理技術およびWebサービス技術を取得した。
オープンソースソフトウェア企業JBossは米国時間5日、取得したプロプライエタリソフトウェアを同社の「JBoss Enterprise Middleware Suite」に組み込む計画を発表した。Arjunaは、現在は閉鎖されているHPのArjuna Labから3年前に派生した企業。
JBossは今回、トランザクションエンジン「Arjuna Transaction Service Suite」と、Webサービス仕様2種をサポートするArjunaの「Web Services Transaction」技術を取得した。
JBossによるこのたびの技術買収は、同社のオープンソースミドルウェアを強化する取り組みの最新の動きとなる。
JBossの製品管理部門バイスプレジデントShaun Connollyは、「当社は、クラスタリング技術に取り組んだときや、ビジネスルールを中心としたオープンソースプロジェクトを立ち上げたとき、またプロプライエタリソフトウェアを取得してそのオープンソース化を行ったときと同じように、分散トランザクション管理技術の分野でも製品開発を進めている」と、声明の中で述べた。
JBossでは、Arjuna Transaction Service SuiteおよびWeb Services Transactionを同社のオープンソースエンタープライズミドルウェアスイートの一部として、2006年第1四半期中にリリースする予定だという。また、ArjunaのチーフアーキテクトMark Littleが、標準仕様責任者としてJBossに加わるとされている。
今回の買収の金額面に関する詳細は明らかになっていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス