サンフランシスコ発--Novellは3日(米国時間)、同社の主力Linux製品にJavaサーバ機能を追加したバージョン9を発売した。また同日には、ライバルのRed Hatでも同様の動きが見られた。
Novellのバイスチェアマン、Chris Stoneはサンフランシスコで開催中のLinuxWorld Conference and Expoでの記者会見で、Novellの「SuSE Linux Enterprise Server 9(SLES 9)」には、Javaプログラムを実行するためのソフトウェアパッケージとしてJBossのアプリケーションサーバが含まれている、と述べた。
またRed Hatも、ObjectWeb Consortiumの「Jonas」というウェブサーバをベースに開発した、独自のアプリケーションサーバをリリースした。
Linuxソフトウェアメーカー各社は、オペレーティングシステム(OS)以外の販売にも手を広げる取り組みを進めているが、今回の動きはそのことが浮き彫りにしている。そして、NovellとRed Hatは、BEA SystemsやIBM、Oracle、Sun Microsystemsなどの大手アプリケーションサーバメーカーとさらに競合することになるだろう。
Stoneによると、NovellはJBossを第1、第2、第3レベルで--つまり標準技術サポートから、運営上必要な変更まで--サポートしているという。またNovellは数カ月以内に、同社のexteNdソフトウェアのコアエンジンを徐々にJBossに移行するという。exteNdは、インターネットポータルの設置や、顧客のさまざまなアプリケーションの統合を行なうソフトウェアだ。
SLES 9は、Novellが今年1月にSuSE Linuxを2億1000万ドルで買収してから、初めて発売するハイエンドLinux製品となる。このソフトウェアではLinuxカーネルのバージョン2.6が採用されている。SLESの最大のライバル、Red Hat Enterprise Linuxでは、一部バージョン2.6で修正された部分があるものの、依然としてバージョン2.4を採用している。
SLES 9は、それ以前のバージョンと同様、IntelのXeonやAdvanced Micro Devices(AMD)のOpteronなどの「x86」チップだけでなく、IBMのPowerプロセッサやIntelのItaniumプロセッサなどを搭載したサーバや、IBMのメインフレームもサポートしている。さらにSLES 9では、Intelの「Nocona」など、IntelとAMDの64ビット機能拡張付きx86チップもサポートされる。メーカー各社は2日、Noconaチップを搭載するサーバを一斉に発表している。
しかしSLES 9が今までのバージョンとは異なるのは、こうしたシステムのサポートが同時に実現する点だ。「SLES 9はこれらのプラットフォーム全てを一斉にサポートしている。これまでのリリースは、各プラットフォームのサポートの時期がずれていた」とIBMのLinuxゼネラルマネージャー、Jim Stallingsは述べた。
このほかSLES 9には、次のような新機能が含まれている:
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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