オープンソースソフトウェア企業JBossが提供するJavaアプリケーションサーバおよびウェブポータルソフトウェアのアップデート版には、業界標準に対するサポートが追加されている。
JBossは、「JBoss Application Server 4」とデータベースアクセスプログラム「Hibernate 3」を7月にリリースする予定だ。両ソフトウェアとも、Enterprise Java Beans(EJB)3.0仕様に準拠している。EJBとは、サーバサイドのJavaプログラムを簡単に作成することを目的とした標準仕様である。
JBossは、アプリケーションサーバを7月にリリースすると同時に、オープンソースの開発環境である「Eclipse」用のプラグインを発表する予定だ。同プラグインを使うことで、プログラマは、JBossのサーバソフトウェアスイートからコンポーネントを個別に選択し、インストールすることが可能になると、JBossのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントShaun Connollyは説明した。
「アプリケーションサーバがEJB 3に対応したことで、プログラミングモデルが劇的に簡略化される」とConnollyは述べた。
Javaを使ったプログラミング、特にサーバベースのJavaアプリケーションプログラミングは比較的難易度が高い。Javaベンダは、Microsoft製品やスクリプト言語のような簡単な開発手法と比較して、Javaプログラミングはこうした点が問題であると長年考えてきた。
Connollyによると、EJB 3.0仕様を策定する技術委員会には、JBossの複数の社員が参加しているという。EJB 3.0仕様は7月に完成する予定。
今週、JBossは、「JBoss Portal 2.0」をリリースした。JBoss Portal 2.0には、Javaポートレット仕様のサポートが追加されている。同仕様に対応したことにより、企業顧客は、他社製ポータルプログラムをJBossのポータル上で稼働することが可能となる。
JBossは、商用オープンソースソフトウェア企業として、顧客にソフトウェアを無償で提供している。同社では、顧客にサポートサービスを提供することで収入を得ている。
同社のアプリケーションサーバは、この数年間で次第に注目を集めるようになってきた。特にJava開発者の同製品に対する支持は高い。
Connollyはまた、完成間近の仕様であるJava Business Integrationに基づいたエンタープライズサービスバス(Enterprise Service Bus:ESB)の提供を予定していることも明らかにした。
Iona Technologiesは今週、オープンソースコンソーシアムObjectWebが運営するアプリケーション統合プロジェクトに、同社が開発したJavaベースのESBを提供すると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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