Googleが、eBayとの競合に発展する可能性を秘めた動きを見せている。Googleの広報担当は米国時間25日、あらゆるタイプのコンテンツを発信/検索できる新サービスのテストが進行中であることを認めた。
この「Google Base」のあるページのスクリーンショットには、「パーティープランニング代行サービスの説明」「サイトの最新情報案内」「中古車価格表」「タンパク質構造のデータベース」など、Googleのサーバで公開可能な情報の例が載っている。
Googleの広報担当は、「コンテンツの所有者が自分のコンテンツを簡単にGoogleに送信できるようにするこのサービスは、テストがまだ始まったばかりの段階だ。わが社のウェブクローラーや、先ごろ公開した『Google Sitemaps』プログラムの場合と同じく、われわれはコンテンツの所有者に対し、彼らのコンテンツにわれわれがアクセスするための簡単な手段を提供しようとしている」と電子メールに記している。
これに関し、ブロガーの間では、Google Baseがネットオークション最大手のeBayに対抗する電子商取引サイトの先駆けとなるものだとする推測も飛び交っている。
「Dirson」と名乗るあるブロガーは「New Google Blog」に、「Googleが『Google Base』を投入した。イベント、賃貸情報、求人広告、製品案内、中古車など、あらゆる種類のコンテンツを集めて公開するサービスだ」と書き込んでいる。
「情報はメインのGoogle検索インデックスをはじめ、FroogleやGoogle LocalといったGoogleの各種サービスにも掲載される。『Google Base』を補完する目的で、『Google Purchases』というユーザー間で利用する新しい少額決済サービスの投入も予想される」(Dirson)
また、Gary Priceというブロガーは「Search Engine Watch」にある自らのブログに、「特定のコンテンツに関しては、もはやクローラーの時代ではなくなったのだろうか。典型的なユーザーは手間をかけて素材を直接Googleに送るのだろうか。eBayはどうなのか。疑問が次々に湧いてくるが、回答は出てこないし、Googleも口を閉ざしている」と書き込んでいる。
さらに、Philipp Lenssenというブロガーは自身のブログ「Google Blogoscoped」で、「大規模なものが出てきそうだし、非常に興味を惹かれる。Googleは、ダイナミックウェブサイトと社内データベースとの間にレイヤを追加し、MySQL/PostgreSQL/MS SQLを捨てて、GoogleSQLのようなものを新たに構築しているのだろうか・・・もしかしたら広告付きも考えられる。このサービスを試すのが待ち遠しい」と述べている。
なお、同社は25日から「Zeitgeist '05: The Google Partner Forum」という3日間のイベントを主催している。これには主力メディアの著名な関係者を含む400人の招待客だけが参加している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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