インターネット検索エンジン最大手Google(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)の第3四半期決算は、ウェブサーフィンが活発ではない時期でありながら、前年同期比で売上高がほぼ倍増し、利益も増加した。
同社が米国時間20日に発表した第3四半期決算によると、売上高は過去最高となる15億8000万ドル、純利益は3億8120万ドル(1株あたり1ドル32セント)に達したという。世界的に広告が好調で、売上高は前年同期比で96%増となった。
Googleによると、前年同期の利益は1株あたり19セント、売上高は8億590万ドルだったという。
売上の一部をパートナーと折半するトラフィック獲得コストの5億3000万ドルを除外すると、Googleの売上高は10億5000万ドルとなる。
社員向けストックオプションや研究開発関連の費用計上がなければ、Googleの利益は1株あたり1ドル51セントに達していた。これは、トラフィック獲得コストを除いて、利益が1株あたり1ドル36セント、売上高が9億4440万ドルという、アナリストの平均予想を余裕で上回る数字だ。
Googleの売上高の大半は、検索結果のページやパートナーサイト上に表示される広告によるものとなっている。Nielsen/NetRatingsによると、Googleは米国でインターネット検索全体の45%のシェアを獲得しているという。一方、Yahooのシェアは23%、MicrosoftのMSNは12%だという。
Googleは昨年の株式公開以降、3四半期にわたってアナリストの予想を上回ってきた。一方、株価の方も年明けからおよそ60%急騰し、10月4日には321ドル28セントの年初来高値を付けている。
同社は9月の新株発行によって40億ドル以上を調達し、手元の現金は合計約70億ドルに達している。
Google最大のライバルであるYahooは米国時間18日に第3四半期決算を発表しており、利益と売上高の両方で前年の数字とアナリストの予想を上回っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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