東京証券取引所は4月13日、マザーズ市場に上場しているライブドア株式の売買を午前8時20分から一時停止した。フジテレビジョンに対する第三者割り当て増資の実施などを検討し、4月中にも資本・業務提携するという読売新聞の報道を確認するための措置だった。
報道によると、フジテレビがライブドアの発行済み株式数のうち最大15%程度を取得する一方で、ライブドアが保有するニッポン放送株式については、株主総会で重要案件に対して拒否権を発動できる発行済み株式数の3分の1超を保有し続け、そのほかの株式をフジテレビに譲渡することでフジテレビがニッポン放送を子会社化する案で調整中だとしている。
この報道に対してライブドアは、「フジテレビとの資本・業務提携、ニッポン放送株式の今後の保有について協議していることは事実だが、詳細は決まっていない」と発表した。フジテレビも「ライブドアとニッポン放送とは、今後の関係について協議を行っている。内容については当事者間で合意が成立した時点で速やかに知らせる」とした。
こうした両社の発表を受けて、ライブドア株式の売買は午前10時から再開された。再開後は、資本・業務提携の見通しを好感して買い気配で始まった。前場終値は前日比22円高(8%高)の315円と反発。後場はさらに買い進まれて、結局終値は前日比38円高(13%高)の331円だった。値上がり率は全取引市場の中で13位、出来高は約6600万株と同1位の大商い。フジテレビ、ニッポン放送との協議が長期化すると懸念され、前日の4月12日には293円と年初来の最安値を付けていた。
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