Computer Associates International(CA)は米国時間23日、同社の次期最高経営責任者(CEO)に、IBM出身のJohn Swainsonを指名した。同社では会計スキャンダルから前CEOのSanjay Kumarがその座を追われて以来、7カ月にわたって後任者捜しが続いていたが、これでようやくケリがついたことになる。
Swainsonは、向こう4〜6カ月以内に最高経営責任者(CEO)を引き継ぐ予定で、それまでは暫定CEOのKenneth Cronの指示を仰ぐことになる。また、Vivendi Universal Gamesの前CEOであるCronは、その後も引き続き同社取締役会ディレクターの座にとどまる。
SwainsonはCEO以外に社長および取締役も兼務することになる。IBMで26年のキャリアを持つ同氏は、同社のWebSphereミドルウェア製品ラインの強化で先導役を務めた経験を有し、今年7月にはIBMの全世界におけるソフトウェア販売部門バイスプレジデントに昇進していた。
CA会長のLewis Ranieriは、SwainsonのIBM時代の実績を高く評価している。
「豊富な経験と、開発、販売、マーケティング分野で一連のユニークな能力を備えたJohnは、これからのCAを率いるのにまさにうってつけの人材だ。CAは順調に進んでおり、勢いも付いてきている」(Ranieri)
正式に就任するまで、Swainsonは製品開発とマーケティングだけに専念し、製品戦略の定義の改善に努める。同氏は、既存のシステム管理ならびにセキュリティビジネスを土台として、その上に他企業からの買収または社内開発を通じて得た技術で、無線関連分野のような新たなビジネスをつくりあげる意向を示した。
同氏は、間もなく完了予定のNetegrityの買収で、アプリケーションセキュリティ分野を大幅に強化し、またさまざまな製品と連動するツールの開発に引き続き取り組んでいくと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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