Computer Associates International(CA)の会長兼最高経営責任者(CEO)を先日辞任したばかりのSanjay Kumarが米国時間4日、不正会計疑惑の調査が続く同社を完全に辞職すると発表した。
今年4月、2年にわたりCAの財務報告プロセスの内部レビューを実施した後、Kumarは会長兼CEOの座から降りた。この時、KumarはCAの役員を辞職し、チーフソフトウェアアーキテクト(CSA)という新たに設けられた役職に就任すると述べた。CA側はKumarの異動について、Kumarが何らかの不正に関わっていたことを認めるものではないとしていた。
しかし4日にKumarはCAとのすべての関係を絶った。
Kumarは同日発表した声明文のなかで、自分が継続してCAに在籍することはCAの前進へ向けた取り組みを助けることにならないことが日増しに明らかになってきたと述べている。
「私の会長兼CEOの辞任が過去との断絶になると理解していた。だが残念ながら、私が何らかの役職に就いている限り、過去の問題と現在の私の役割に関心が払われ続けるという結論に達した」(Kumar)
Kumarは辞職を発表したほんの数週間前に、新しい経営陣からの祝福を受け、公の場でCSAとしてCAに引き続き勤務する計画を明らかにしている。先月開催された同社のユーザーカンファレンス「CA World」でKumarは、「勤務時間の半分を顧客との共同作業に充てて、CAの技術的方向性を明らかにしていきたい」と語っていた。
KumarがCAのトップの座を降りた後、暫定CEOにはKenneth Cronが、会長にはLewis Ranieriが就任している。
Kumarは同カンファレンスで「私はこの役職を非常に重視している。私の仕事は、KenとLouis、それに残りの経営陣に大成功をもたらすことだ」と語った。
自社独自の調査に加えて同社は、2000年度の売上を不適切に計上するという不正を社内で「幅広く」行っていたとして、米証券取引委員会(SEC)の告発も受けている。このような操作は、同社の株価を上昇させ、アナリストの売上予測を達成する目的で、行われていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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