Computer Associates International(CA)が米国時間7日、コンピューティングシステムにかかる費用を企業がよりよく把握できるようにするマネジメントソフトウェアをリリースした。
CAは米国時間7日、アプリケーションスイートUnicenter IT Service Managementの最新版を発表した。Unicenterシリーズの各プログラムは、ビジネスアプリケーションを利用する際に使用される各コンポーネントのパフォーマンスを監視するように設計されている。企業はCAのソフトウェアを使用して、社内のハードウェアやソフトウェアの使用状況を把握することができる。利用シーンとしては例えば、受注アプリケーションの実行に必要なサーバやストレージ、デスクトップソフトウェアの使用状況を測定するなどの例が挙げられる。
今回発表された財務ツールは、ネットワークコンポーネントのパフォーマンスと使用状況を監視する同社のUnicenterモニタリングソフトウェアと連動して動作する。同スイートは今年前半に初めて発表されたもので、CA幹部によるとこれを利用する企業はIT機器やソフトウェアの使用状況をこれまでにない新しい方法で把握することができるという。
「顧客はITを、単なるインフラとしてではなく、ビジネスに対する貢献度という観点から評価したいと考えている。また、従業員数のような固定的な基準ではなく、実際の活用度に基づいてIT関連費用を計算したいと思っている」と同社のプロダクトマーケティングディレクターLokesh Jindalは述べた。
Unicenter IT Service Managementスイートには、セールスアプリケーションのようなビジネスサービスで必要なコンポーネントの包括的なビューを作成するプログラムが付属している。同スイートには、リソースの使用率を測定するツールも含まれているため、企業のIT部門はデータベースサーバのような共有リソースの費用を、利用状況に応じて負担するよう各部門に求めることができる。
このようなビジネスサービスマネジメントツールを使えば、企業は自社のITコストをより効果的に把握できるようになる。これらのプログラムは、ビジネスアプリケーションを実行するために使用される各コンポーネントのパフォーマンスを監視するように設計されている。多くのメーカーがこのようなアプリケーションを開発しているが、Computer Associatesもその1社だ。
CAでは各種マネジメントソフトウェアを統合していく長期計画を立てているが、今回の発表もその一環だ。また同社は、単一のデータモデルやユーザーインターフェースのような共通部品を使用することで、ヘルプデスク用ソフトウェアやソフトウェア配布ツールといったマネジメントツールを統合していく計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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