Salesforce.comは米国時間17日、前四半期に1400社の新規顧客を獲得したことなどから、同期の売上が82%上昇したことを明らかにした。
Salesforceは10月31日締めの同四半期に、4640万ドルの売上と220万ドルの純利益を記録した。なお前年同期の売上は2540万ドル、純利益は380万ドルだった。1株あたり利益は、前年同期の4セントから、前期は2セントへと減少している。First Callがアナリストに行った調査では、1株あたり利益が1セントになると見られていた。
ただし今回純利益が減少したのは、実は前年同期の純利益にオフィスのキャンセルに伴う430万ドルの一時金が含まれていたためだ。この金額を差し引いた場合、同社は前年同期に10万ドルの純損益を計上するところだった。
Salesforceは企業向けに、月額料金を支払うだけで使える顧客情報システムをウェブ経由で提供している。サブスクリプション形式でソフトウェアを提供するこの新しい市場には、ほかにもSiebel Systems、SalesNet、NetSuiteなどの競合企業が参入しているが、そのなかでもSalesforceは最も名前が通っている。
同社幹部らは電話会議のなかで、例年ビジネスソフトウェアの売上が伸びない時期にこれだけの売上増加を見たことは特筆すべきことだと述べた。なお、同社が新たに契約した顧客のなかには、Nextel、Quintiles Transnational、Staplesなどの大手企業の名前も見受けられる。
同社は来年も引き続きビジネスが成長するものと予想しているが、成長率は鈍化すると見込んでおり、来年2月1日から始まる新年度は通年で66%の売上増となり、1株あたり利益は2〜3倍になりそうだと語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」