サンフランシスコ発--Salesforce.comは米国時間2日、カスタマイズ機能とインテグレーション機能が強化されたCRMパッケージの最新版「Salesforce.com Winter '05」を発表した。
同社によると、この最新版は米国時間11月15日にリリースされるという。サブスクリプション・サービスの既存ユーザーは、リリース直後から最新版を利用できる。Salesforceは、販売部門の業務支援やマーケティング業務の自動化を行うウェブベースのCRMツールを月額制で提供している。
Winter '05では、「CustomForce」という新しいプログラムが提供される。ユーザー企業はこれを利用して、顧客情報システムのインターフェースやビジネスレポート、ワークフローを好きなようにカスタマイズできる。またページのタブやレイアウト、フィールド、アクセス制御をカスタマイズすることも可能だ。
そのほかにもCustomForceを使って、採用やシステム管理、広報などの業務用に新しいアプリケーションを作成することもできる。
Salesforce最高経営責任者(CEO)のMarc Benioffはサンフランシスコで開催されたユーザーカンファレンスで、2000人の聴衆を前に新しいプログラムについて語った。
Benioffは、同社のビジネスシステムに対するアプローチをライバルのSiebel SystemsやSAPと比較し、その違いを強調した。ほとんどのソフトウェアメーカーは、パッケージ化されたアプリケーションに不満を持つユーザー用に、業種別の製品を用意している。
こうした状況についてBenioffは「Cisco Systemsは、ハイテク業界向けのバージョンを利用したいとは思っていない。彼らが欲しいのは、自分たちのニーズにぴったり合致するCiscoバージョンだ。これこそCustomForceができることであり、われわれが目指す戦略でもある」とコメントした。
Salesforceの月額制プログラムを利用するユーザーは、追加料金なしでCustomForceを利用できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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