「未来はデュアルコアにある」--インテル社長、IDFの基調講演で - (page 3)

Ina Fried, Stephen Shankland (CNET News.com)2004年09月08日 09時50分

Vanderpoolについて語る

 Vanderpoolは、PCでさらに多くの作業を実行できるようにする技術だ。この技術により、1台のPCを同時に複数のパーティションに分割し、個々のパーティションに違う目的を持たせることが可能になる。たとえば、あるパーティションでウイルスのスキャンをかけながら、別のパーティションではワープロやコンピュータゲームなどのアプリケーションを動かすことも可能だ。

 Vanderpoolは、Intelが企業に新しいPCの購入を促す手段となると、Otelliniは語った。「このプラットフォームに仮想化と信頼性ならびに安全性を与えることで、企業の買替えサイクルを加速できる。 Vanderpoolが安価でかつ優れた環境だからだ」(Otellini)

 Otelliniは、Vanderpoolを搭載した1台のPCを使って、ビジネスアプリケーション、ゲーム、VoIP、Linux上で動くCADアプリケーション、そしてウイルスのスキャンを実行して見せた。

 Intelは、このVanderpoolや、LeGrandeと呼ばれる一連のセキュリティ技術が、2006年に予定される次期Windows「Longhorn」の出荷までは登場しないと注意を促した。

 デジタルホーム関連では、Otelliniは講演のなかで、従来のIPネットワーク経由で保護のかかったコンテンツを送信するための標準を提案したことを説明した。同氏はMicrosoftが発表した声明を読み上げ、「DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)」というこの技術をMicrosoftが将来Windows Media製品でサポートすることを明らかにした。Intelは、Apple Computerに対してもこの標準を支持するよう働きかけていると述べた。

 「Appleなら、この標準にもっとマシな名前をつけてくれるかもしれない」(Otellini)

 Intelではこのところ、一連の製品開発に関する遅れが明らかになっているが、このことと、さらには同社の第3四半期の業績に対する大きな期待の高まりは、IDFの会場でも感じられた。

 「われわれは何度か失敗もした」。講演後に記者たちと懇談していたOtelliniはそう語り、問題を解決するために「我々は基本に立ち返った」と付け加えた。

 たとえば、Intelは、計画どおりに開発を進める自社の能力について、90%の信頼性を確保するという従来の要件を再び採用したり、保守性と積極性について一貫性のある基準を用いるよう設計プログラムを見直したりしたと、Otelliniは語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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