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シスコの新型ハイエンドルータ「HFR」がついに発表へ - (page 2)

Marguerite Reardon(CNET News.com)2004年05月25日 19時03分
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 クラスタ対応とスケーラビリティ

 スタンドアロンで利用した場合のCRS-1は、最低640Gビット/秒(Gbps)の処理能力を持つ。コアルータ市場でのCiscoの最大のライバルはJuniper Networksだが、CRS-1のこの性能はJuniper製品の約2倍にあたる。CRS-1はまた、40gbpsの転送速度を持つシングル・オプティカル・インターフェースをサポートする業界初のルータとなる。さらに現行の設計では、最大4〜5台のシャーシをつないで1つのクラスタを構成できると見られている。

 Aviciは2000年に、業界で初めてクラスタ対応のルータを発売した。また、Juniperが2002年に発売したT-seriesというルータも、クラスタに対応している。だが、今のところ、大半の通信事業者ではクラスタ対応のルータを必要としていない。Avici製品を購入した顧客のなかには、実際に複数のルータを連結して利用しているところはない。また、Juniperの顧客もすべてT-seriesをスタンドアロンで使っている。この背景には、クラスタを構成するのに必要なマトリクスがまだ市販されていないという事情がある。

 しかし、通信キャリア各社が音声用とデータ用のネットワークを1つに統合しはじめており、これにともなってスケーラビリティの高いソリューションの採用を検討しているとLiは説明する。クラスタに対応したスケーラビリティのあるルータなら、通信キャリアも核となるインフラを少しずつアップグレードすることが可能となり、それまでの投資を無駄にせずに済む。

 また、次世代ルータに求められているのは、スケーラビリティだけではない。高い信頼性も条件の1つで、現在大半の通信キャリアでは、こうした信頼性を実現するためにネットワーク機器を2つ一組で導入し、冗長性を確保している。

 「現在インターネットで使われているルータは、そもそも企業内での利用を想定して考えられたものだった」と語るのはJack Wimmer。米国の長距離通信会社MCIでネットワークアーキテクチャおよび先進技術担当のバイスプレジデントを務める同氏は、「MCIのネットワークを高い信頼性を保持しつつ稼働させるために、われわれはネットワークに何層にもわたる冗長性を持たせなくてはならない。これまでこのやり方がうまく機能してきたが、われわれはハード/ソフトの両面で高い信頼性を持つ新しいルータを積極的に探しているところだ」と述べている。

 Wimmerはさらに、信頼性の高いネットワーク機器があれば、通信キャリアは今よりもずっと少ないコストで、さらに高性能なネットワークを構築することができるだろうと付け加えた。

 新たに発表するCRS-1でCiscoがこうした要求に応えようとしているようだ、とアナリストらは指摘している。このルータを動かす新しいソフトウェアは、信頼性を高めるために新たに設計されたものだ。Ciscoは、このソフトでモジュール化をさらに進めており、通信キャリアが容易に新しい機能を付け加えたり、問題の原因を突き止めて対処できるようになっている。

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