Cisco Systemsは、米国時間25日に開催されるイベントで、次世代ルータを発表する準備を進めているが、この製品に関する情報が社外に出回りはじめている。
Ciscoの新しいルータ「HFR」(コード名:Huge Fast Routerの略)は、ネットワーク市場において最も発表が期待されている製品の1つ。だがアナリストらは、同製品がCiscoのルータ製品ラインに加わることによって、市場がただちに大きなインパクトを受けることはないだろうと予測している。
その理由の1つとして、HFRの性能が、ライバルJuniper Networksの製品とそれほど変わらなそうだという点が挙げられる。Juniperのウルトラハイエンド向けのIPルータは、2年前から販売されているものだ。また、同製品の最初のリリースには、いくつかの重要なソフトウェア機能が搭載されないともいわれている。さらに、同製品はCisco製オペレーティングシステムの新バージョンで稼働するため、顧客とともに厳密なテストを実施しなくてはならないという。
「HFRが出れば、Ciscoはハイエンド製品の分野でJuniperとほぼ対等の立場に立てる。だが、同社はこの市場で後手に回っており、顧客である通信キャリアにこの次世代ルータが2年遅れの技術ではないと納得してもらうことが必要になる」と、Pacific GrowthのアナリストErik Suppigerは、11日付けの投資家向け調査報告書に記している。
HFRについてすでに知られているのは、この製品のシャーシが16のスロットを装備し、またルーティング能力は最大で1.2Tbpsになるということだ。さらにこれは40Gbpsのインターフェースをサポートする初のルータであり、同社のInternetwork Operating System(IOS)の新バージョンを搭載する初の製品でもある。
Deutsche TelekomとSprintは現在HFRの試験を行っており、またAT&TとMCIもHFRの試験に興味を示しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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