「セキュリティを万全にするならNsureを。他社のどの製品よりも、確実性と信頼性のあるベストな製品だからだ」
NovellのCEOであるJack Messmanは、BrainShare 2004の初日に行われた基調講演の中で、Nsureについてこのように紹介した。
NovellにとってNsureは、ある意味、SUSE LINUXやNetWare以上に大切な製品群なのかもしれない。なぜなら、セキュリティというのはどんなプラットフォームにも共通する課題で、セキュリティの分野で信頼を勝ち得ることがビジネスに影響するからだ。
BrainShare 2004の開催前の3月18日、Novellの日本法人にてNsureの新製品発表会があったばかりだ。それに引き続き、3月22日、BrainShare 2004の初日には、オープンソースのIDE(Integrated Development Environment)であるEclipseに準拠したツールを使ったアイデンティティ管理の新戦略が発表された。
Eclipseとは、IBMが開発した自社のアプリケーションサーバ用のIDEで、2001年11月にオープンソースコミュニティに寄付された。Novellは、Eclipseプラットフォームを活用することで、管理者がアイデンティティの基盤を視覚的に分かりやすく設計できるとしている。
Novellは従来より、簡単に管理できる強固なアイデンティティ管理システムを提供するために様々な取り組みを行ってきた。今回発表されたNsureでは、ユーザーインターフェースが強化され、操作性が向上している。
さらにこのEclipseに準拠したビジュアルツールは、Nsure Identity Managerの後継バージョンにも組み込まれる予定だという。
また、今回のロードマップでは、Nsureと、Webサービスのスイート製品であるexteNdの双方の技術を組み合わせた新機能も紹介された。双方の技術により付加されたのは、社内電話機能やワークフロー機能だ。これにより、階層が複雑で分かりにくい社内電話帳や組織図も視覚的に管理できる。人事異動などの際には、オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップするだけで対応できる。
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