22日にニュースリリースが発表されると同時に、同日に行われた基調講演でも、Novell CEOであるJack Messmanによってロードマップが示された。
実は、Open Enterprise Serverの登場はまだ先だと関係者の間でも思われていた。しかし、実際には予定より一年も前倒しとなり、今年のBrainShare2004で発表されることになった。
Open Enterprise Serverの主なラインナップは、NetWareとSUSE LINUX、そして両製品のネットワーク機能を使って2つの製品を結びつけるスイート製品「Nterprise Linux Services」の3つ。
Novellは現在、Linuxビジネスを拡大させると同時に、その市場の突破口として従来からの顧客であるNetWareのユーザー企業にターゲットを絞っている。そのため、LinuxソリューションをNetWareのユーザー企業に提案するのには、Open Enterprise Serverは欠かせない製品となる。
Jack Messmanは、22日に発表されたリリースの中で、「Open Enterprise Serverは、NetWare顧客が現在のアップグレードプロテクション契約やメンテナンス契約の下で、SUSE LINUXを活用できるようにパッケージされている」と発言している。
従来の計画よりも早く製品の発表を行った背景には、既存のNetWareユーザーに対しても、SUSE LINUXが導入できるという道を示し、NovellがNetWareに対しても積極的に取り組んでいることをアピールしたいという狙いがあったといえる。
Open Enterprise Serverを導入すれば、NetWareサーバのほか、Windowsサーバ、Linuxサーバを使った異種混合の環境を運用できるようになる。
これに対してもJack Messmanは、「Open Enterprise Serverは、共通の管理ツールを利用すれば、顧客が従来までに投資してきた全てのシステムを使用できるという柔軟性を持っている」と述べている。
Open Enterprise Serverは、2004年中には提供を開始する予定。
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