ラウンドアップ:大手電機メーカー中間決算はデジタル家電頼み、構造改革が今後の鍵に

ラウンドアップ 大手電機メーカーの2003年度中間決算が出揃った。企業のIT投資が依然として冷え込む中、デジタル家電への取り組みと構造改革の進捗状況が業績の明暗を分けた。

 今期業績を伸ばした企業は、携帯電話やデジタルカメラ、液晶・プラズマの薄型テレビ、DVDレコーダといったデジタル家電が業績の牽引役となった。シャープや三洋電機は増収増益と好調だ。ただし、日立製作所や三菱電機は白物家電の国内需要が落ち込んだことで、足を引っ張られた格好となった。

 松下電器はデジタル家電が好調な上に構造改革の効果が現れ、売上高が横ばいながらも純利益は前年同期比32%増となっている。反対に、改革が遅れて減収となったのがソニーと東芝だ。東芝は海外PC事業が不振で赤字に転落したほか、ソニーもグループ全体で従業員を2万人削減する方針を固めた。

 NECは半導体部門の業務移管などに加え携帯電話部門が好調。一方富士通は事業に占めるデジタル家電の割合が低く、ソフト事業の落ち込みをカバーできなかった。


松下電器産業の2003年度連結中間決算はデジタルAV機器や携帯電話などが好調に推移し、当期純利益が前年同期比32%増の231億円となった。
---2003年10月28日(火)

東芝が発表した2003年度の9月中間連結決算は、売上高が2兆6083億1600万円、営業損益が119億9900万円の赤字、当期純損益が321億7500万円の赤字となった。
---2003年10月27日(月)

ソニーは経営方針説明会を開催し、新たな経営方針を発表した。固定費の削減と新市場の創造を掲げ、2006年度に連結営業利益率10%を目指す。
---2003年10月27日(月)

ソニーの2003年度第2四半期決算は、売上高が前年同期比0.4%増の1兆7970億円、営業利益が同34.3%減の332億円、当期純利益は同25.3%減の329億円となった。
---2003年10月23日(木)

NECの金杉明信社長が都内で会見し、同社の中期成長戦略について説明した。ネットワークと半導体事業を成長させ、3〜4年以内に営業利益率7%、ROE15%を目標にするという。
---2003年10月30日(木)

NECが発表した2004年3月期の中間決算は、売上高が前年同期比5.0%増の2兆2830億円、営業利益は同117.1%増の580億円、純利益は同15倍の154億円となった。
---2003年10月23日(木)

富士通の連結中間期決算は、純利益が前年同期比888億円の増加で、585億円の赤字にとどまった。
---2003年10月29日(水)

三菱電機が発表した2003年度中間期の連結決算は、売上高が前年同期比4.6%減の1兆5641億円、営業利益は同47.9%減の120億円、当期純利益は同43.6%減の38億円となった。
---2003年10月30日(木)

日立製作所の2003年度の9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3.2%増の4兆414億700万円、営業利益が同67.2%減の202億3900万円となり、依然として営業利益が大幅に落ち込む結果となった。
---2003年10月30日(木)

---2003年10月29日(水)

---2003年10月30日(木)

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