三洋電機は10月30日、2004会計年度上半期(2003年4月〜9月期)の連結決算を発表した。売上高は1兆2311億3500万円で、前年同期の1兆450億5300万円に比べ17.8%の増収となった。営業利益は454億6100万円で、同336億円に対し35.3%増。純利益は75億1900万円で、同24億6400万円から205.2%増益と大きく拡大した。
部門別の売上高は、AV・情報通信機器部門は携帯電話機、デジタルカメラ、光ピックアップなどが増加し、前年同期比33.1%増の5512億3200万円。電化機器部門は、洗濯機、家庭用厨房(ちゅうぼう)機器などが増加したが、冷蔵庫、エアコンなどの不振で前年同期比0.8%減の1257億3900万円。産業機器部門は、ショーケースが減少したが、業務用厨房機器などが増加し、前年同期比1.6%増の985億4100万円。電子デバイス部門は、半導体、液晶、電子部品などが増加し、前年同期比7.7%増の2420億4200万円となった。電池部門は、二次電池に対する需要が増加し、前年同期比22.5%増の1632億5700万円。今後の状況について同社は、「景気拡大への期待も高まるが、急激な円高の影響もあり楽観を許さない状況」とみる。2004会計年度通期(2003年4月〜2004年3月期)の連結業績は、売上高2兆4500億円(前期比12.3%増)、営業利益1010億円(同29.0%増)、純利益255億円(前期比983億円増)と予測する。
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