米Microsoftは23日(米国時間)、第1四半期の決算を発表。予想以上に好調なコンシューマー向けPC販売が牽引役を果たし、予想をわずかに上回る利益を上げた。また売上は、前年比で6パーセントの伸びを示した。
同社は、9月30日締めの第1四半期に、82億ドルの売上を記録し、また26億ドル(1株あたり24セント)の利益をあげた。ちなみに前年同期は、売上77億5000万ドル、収益20億ドル(1株あたり19セント)だった。
第1四半期の数字には、従業員向けのストックオプション支給にかかる費用を経費として計上するという決定を同社が下したことで、これに関連して発生した1株あたり6セントの費用を含む。なお前年同期は、資産価値の減損費用として1株あたり3セント、株式報酬費用として6セントが含まれていた。
全体としての業績は、同社の事前の見通しならびにアナリストの予想をわずかに上回るものとなった。同社は7月の段階で、売上を79億ドルから81億ドルの間、利益を1株あたり23セントと見込んでいた。
「前期は、企業のIT支出にはあまり改善が見られなかったが、コンシューマー向けの事業は全体に好調で、予想を上回る売上をもたらした」と、Microsoft最高財務責任者(CFO)のJohn Connorsはコメントしている。
Microsoftの7つの事業部門は、すべて前年を上回る売上を記録。Windowsのデスクトップバージョンを扱うクライアント部門は、ほぼ横ばいの28億ドル。Windows Server 2003オペレーティングシステムを扱うServer & Tools部門では、前年の16億2000万ドルから18億7000万ドルへと売上が増加。また、Officeを扱うInformation Worker部門も同じく、前年の22億7000万ドルを上回る、22億9000万ドルを達成した。
同社のビジネスアプリケーションソフトを扱うMicrosoft Business Solutions部門は、前年の1億600万ドルから1億2800万ドルに増加。MSN部門は、前年の4億2700万ドルを上回る、4億9100万ドルの売上を達成し、今期初めて黒字となった。同社によれば、加入者の減少分を、予想を上回る広告収入が相殺したという。そして、Home & Entertainment部門は、前年の4億8500万ドルから5億8100万ドルとなり、Mobile & Embedded Devices部門では、前年の2800万ドルから、5300万ドルに増加した。
今期については、売上が97億ドルから98億ドルの間、また利益は1株あたり23セントから24セントになると、同社では予想している。この収益見通しには、1株あたり6セントの株式報酬費用が含まれている。さらに、通年の予測は、売上が348億ドルから353億ドルの間、利益については1株あたり86セントから88セントになると予想している(1株あたり24セントの株式報酬費用を含む)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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