米Microsoftが17日(米国時間)に公表した第4四半期決算は、AOL Time Warnerとの和解費用による打撃を受け、売上目標は達成したものの利益が予想を下回った。
同社は第4四半期決算(6月30日締め)に、80億7000万ドルの売上高と19億2000万ドル(1株あたり18セント)の利益を計上した。これに対し、昨年同期の数字は売上高が72億5000万ドルで利益は15億3000万ドル(1株あたり14セント)だった。
この四半期の決算には1株あたり5セントの和解関連費用が計上されており また昨年同期の決算にはMicrosoftの投資ポートフォリオ下落による1株あたり7セントの費用が計上されている。
この和解費用は、2002年1月にAOLのNetscape部門が起こした反トラスト訴訟の和解金として、AOL Time Warnerに7億5000万ドルを支払うとMicrosoftが5月に発表した内容に関連している。
この和解費用を除いても、1株あたり23セントというMicrosoftの利益は予想を1セント下回る。調査会社のFirst Callによると、Microsoftは第4四半期に78億8000万ドルの売上高に対して24セントの利益を計上するというのが、アナリストの平均的な予想だった。
Microsoftの最高財務責任者(CFO)、John Connorsは声明の中で、「当社製品に対する法人および個人の需要が堅調だったことを反映し、第4四半期の売り上げは予想を上回った」としている。
Microsoftはこの4月に、第4四半期の決算に関して同様の予測を出し、売上高を78億〜79億ドル(1株あたり23〜24セントの利益)と予想していた。
また同社では、現在の2004年度第1四半期に79億〜81億ドルの売上と、1株あたり23セント前後の利益を予想している。この利益予想には社員へのストックオプション付与費用計上に伴うMicrosoftの費用も含まれている。このような判断は、今四半期から社員にオプションではなく株式そのものを提供する方向に切り替えるとのMicrosoftの発表を受けて下されたものだった。
さらに、Microsoftは現在の会計年度(2004年度)通期の見通しに関して、先に明らかにした331〜338億ドルの売上予想額を342億〜349億ドルへと引き上げた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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