米Hewlett-Packard(HP)は8月6日(米国時間)、Intelが発表したノートPC向けの最新プロセッサPentium Mを搭載した、ローエンド向けのブレードサーバの新製品を発表した。
Pentium Mは低消費電力のチップで、従来のPentiumプロセッサに比べて無駄な発熱を抑えられるのが特徴となっている。Pentium Mをブレードサーバに用いることで、発熱を抑えつつ1つのシャーシの中に密着した状態でブレードを詰め込むことが容易となる。だが、HPが4月に発表していた内容によれば、ブレードサーバBL10eに搭載される最新プロセッサの目玉は、以前の低電圧版Pentium IIIに比べて、2倍の速度のキャッシュメモリを持つことだという。
大抵のブレードサーバでは、薄型のロジックボードを大型のシャーシに挿入して使用し、シャーシが提供する電源や外部ネットワーク端子を共有する形態をとっている。ブレードサーバの1つの利点は、旧モデル用に購入したシャーシに対して、新型のブレードが登場した際に空きスロットに挿入して、そのまま使用できることである。
米Dellこそ、向こう1年ほどはブレードサーバ市場は立ち上がらないと考えているものの、その他の大手サーバメーカーである、米IBM、米Sun Microsystems、米HPは、すべてこの市場への取り組みを始めている。IBMとIntelは共同で、IBMが考案したブレードサーバ向けのデザインを、業界のデファクトスタンダードにする試みを進めている。もしこれが実現すれば、ある会社のブレードを他社のシャーシに挿入するといったことが可能となる。
また、他の競合メーカーとは異なり、HPは4プロセッサ構成のブレードも販売している。BL40pは通常のブレードサーバよりは大きいサイズであり、10.5インチ(6U)のシャーシに対して水平方向に2つのブレードだけを並べることが可能となっている。同社は、より新しいXeon MPプロセッサである2.8GHz版(2MBキャッシュ)と2.0GHz(1MBキャッシュ)を搭載可能とするために、BL40pのアップグレードも行った。
さらにHPはXeon DP-3.06GHz(1MBキャッシュ)を搭載したデュアルプロセッサ構成のBL20pもリリースしている。
HPは、BL20pならびにBL40pのシャーシ向けの、ネットワーク・スイッチも発表している。ネットワーク・スイッチBL BgE2は、Nortel Networks製の24ポートのギガビット・イーサネットポートを備えている。
同社の発表では、2002年1月の製品出荷以来、累計3万台以上のブレードサーバを販売したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」