サンのブレードサーバ第二弾は、予定より数カ月遅れの登場に

 米Sun Microsystemsは、Athlonプロセッサを搭載した同社のブレードサーバ第二弾を、予定より数カ月遅れて、今年年末までに発売することになった。

 同社ブレード製品マーケティンググループマネジャーのAshley Eikenberryによると、Sunがブレードサーバを発表した2月時点では、このIntelプロセッサ互換システムの登場は「今年中頃」とされていた。ところが、米国時間7月11日に開かれた記者会見の席では、Sunは時間的に余裕を持たせることにした。

 Sunの大口導入システム製品グループでエントリーサーバディレクターを務めるColin Fowlesは同11日、「年内発売というスケジュールは予定通り進んでいる」と語った。また、インテル互換のシステムが、顧客の社内でもテストされているとも付け加えた。

 本棚に本を収納するようなイメージで1台のシャーシに収めていくブレードサーバが優れていることは、IBM、Hewlett-Packard(HP)、Dell Computer、そしてIntelが計画を立てていることから良く理解できる。Sun初のブレードシステムは、同社独自のUltraSparc IIeプロセッサを搭載した16基のブレードを、高さ5.25インチのシャーシに収めたもので、現在出荷中だ。

 IBMやDell同様、Sunも既にブレード関連でスケジュールを延期したことがある。だが、スケジュールの遅れという重大な問題も、ブレード市場がまだ黎明期にあるということで多少許されている部分がある。

 Illuminataのアナリスト、Gordon Haffは、「ブレードサーバの市場は発達が遅かった。Dellがブレード発売のスケジュールであたふたしているのを見れば、どの市場が売れているのかよく分かるだろう」としている。

 ブレードは全くゼロからこれを構築する企業にとっては理にかなうシステムだが、新しい分だけ導入コストが運用コストの安さを帳消しにしてしまう部分もある。

 「これらは初期導入コストの面からは、必ずしも安いとは言えない」(Haff)

 Sunの「x86」ブレード(IntelおよびAdvanced Micro Devicesプロセッサの命令セットから命名された)は、1.2GHzで動作するAMDのAthlon XP-Mプロセッサを採用し、LinuxもしくはSunのx86版Solarisオペレーティングシステムが動作する。

 カリフォルニア州サンタクララに本社を置くSunは、デュアルプロセッサのx86ブレードも計画しており、2004年前半には「デュアルコア」UltraSparcチップ(2基のプロセッサを1チップに集積)搭載モデルのリリース計画もある。Fowlesは同11日、このデュアルコアマシンがSunの「Gemini」プロセッサ(ローエンドサーバ向けのUltraSparc IIプロセッサを採用した設計)を採用するかどうかについてはコメントを控えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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