米IBMは、週明けの月曜日30日(米国時間)にも、2種類のItanium搭載サーバと、32基のXeonを搭載したサーバの最上位機種を含む、Intelチップベースのサーバの新製品群を発表する予定だ。
これらの新製品は、IBMが長年にわたって推進してきたXアーキテクチャと同水準の能力を有する。同アーキテクチャは、比較的安価なIntelサーバにおいて、メインフレーム並みの性能を持たせることを可能にするもの。IntelのItaniumプロセッサは、これまでIBMの独壇場だった、厳しい条件が要求されるデータ処理業務をこなす、いわゆる「ビッグ・アイアン(IBM製メインフレームの別称)」のようなハイエンドシステムに用いられる。
IBMのx450は、4基のItanium 2 1.5GHzプロセッサ(コード名:Madison)を搭載する。この最新プロセッサは、30日にIntelから正式発表される予定だ。IBMはすでに、Itaniumの現行モデルであるMcKinley搭載版のx450を販売している。だが、NEC製サーバで同チップに問題が発覚してからは、IBMでは同システムの出荷を見合わせている。
IBMには、同社のPowerプロセッサを搭載したpServerとiServer、そしてzSeriesというサーバ製品ラインもある。このように、同社はItaniumの扱いについて相反した戦略を持っていたわけだが、結果的にこのような形に落ち着いたと、IlluminataのアナリストGordon Haffはいう。
「IBMがどのような展開を望もうとも、そこには明らかに矛盾と不和が生じている。しかし今回の決定は、その先に進もうとしていることがうかがえるものだ」とHaffは説明する。「ハイエンドシステムのpSeriesほど積極的にプッシュはしないものの、これまでメインフレームがカバーしてきた領域をフォローするものにはしたいところだろう」
Itaniumの世間への浸透が順調でなかったころ、IBMとIntelの2社間では別の計画が実を結ぼうとしていた。両社が共同で、IBMのBladeCenterのシャーシに適合する、薄型ブレードサーバを設計していたのである。
Intelは7月にブレード型のシステムを出荷する予定だと、IBMのサーバグループ長であるBill Zeitlerはインタビューの中で答えた。「われわれが実現したいことは、過去のIBM PCの例のように、各社での採用を加速させる標準をつくりだすことだ」
IBMは同デザインのライセンスを無料で提供しており、Cisco Systems、Nortel Networks、Brocade Communications Systemsといった企業もこれをサポートする計画と、Zeitlerは説明する。あるIntelの代表も、このブレード製品が第3四半期に出荷される予定であることを認めた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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